給湯器の寿命は10年~15年と言われております。
早い方ですと10年ももたずに故障してしまうことがある一方で、何も問題なく15年くらい使用されている方もいらっしゃいます。
同じ給湯器なのに寿命に違いがある明確な理由は、メーカーでもわからないとの事なのですが、ご使用環境だったり、機械のあたりはずれがあるかもしれないそうです。
ここからは、あくまで私見にはなりますが、多くのお客様とお話させていただいた経験上、給湯器の使用頻度が多いお宅ほど、給湯器が壊れやすくなっているように思います。
いくつか、使用環境の例を挙げますと、
① 夜にお風呂の湯はりをした後、ご家族全員が順番で入るのではなく、朝にお風呂に入る方がいらっしゃる場合ですと、夜はお湯はり、朝においだきをすることになります。
1日に実質2回分のお湯はり(おいだき)をすることになりますので、順番に入浴されるよりも給湯器に負担がかかるのか、このようなご使用方法をされているお宅のほうが、10年を待たずに給湯器が壊れていることが多いように感じます。
② 冬場だけでなく、夏の時期でも食器を洗う際に大量にお湯を使用されている場合。
③ 上記とは逆に、ジムでお風呂を済まされたりして、冬場以外はほとんど給湯器を使用されない場合。
このような使用環境の場合に、給湯器の寿命まで持たないことが多いように思います。
(給湯器を人間の身体で例えるならば、過度な運動をしたり、運動不足の状態から急に激しい運動をすると怪我をするのと同じかと思います。)
※ 上記の使用環境でも、長く使用されている方はたくさんいらっしゃいます。
また、色々なサイトで、設定温度を50℃~60℃にすると光熱費の節約になり、快適に使用できると掲載がございます。
手元で温度調節ができる混合栓を使用されている場合は、手元の温度よりも給湯器の設定温度を高くしなければ希望の温度のお湯が出てきませんので、快適に使用される場合は、温度設定を高くする必要がございます。
ですが、長持ちさせる点だけでみますと、正しい使い方なのかは違うようにも思います。
※ 私見になりますので、ご了承くださいませ。
下記の赤枠内に記載がありますように、号数は、「水温+25℃のお湯が、1分間に出る量」を表しています。

夏場ですと平均の水温が27℃前後、冬場は10℃前後になります。
(東京都水道局調べの為、東海三県の場合は、若干変わります。)
その為、夏場ならばプラス25℃でも50℃以上になるので、給湯器の規格上では通常運転になりますが、冬場ですと、プラス25℃でも35℃、50℃設定をされている場合は、さらに15℃分の温度を上げる必要がある為、給湯器に負荷がかかります。
その為、新しい給湯器でしたら問題ございませんが、古い給湯器ですと、どこかしらにガタが来ている為、冬場に壊れやすくなるのではないかと思います。
※メーカーでは、給湯器を60℃設定にすると壊れやすくなる。という記載はございません。
給湯器業界は冬場が繁忙期になります。
各メーカーのカタログに明記はされていませんが、壊れるには何かしらの原因がございます。
とはいっても、長持ちさせるために温度を低く設定して我慢するのも違うように思いますので、参考程度にしていただけますと幸いです。
なお、製造年から10年以内の故障でしたら修理で改善する場合がございますので、ご利用中の給湯器のメーカーにお問合せくださいませ。
※ 交換して数年しか経っていないようでしたら、まずは、給湯器を交換した業者もしくは、購入したお店にお問合せされたほうがよろしいかと思います。
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